結成とコンセプト (2012)
ゆるめるモ! は、2012年10月4日に東京で結成された。
グループ名は、日本語の 「ゆるめる(緩める)」 という言葉と、強調を表す 「モ!」 を組み合わせたもの。意味としては「心をゆるめる」「力を抜く」といったニュアンスを持ち、遊び心のある響きが特徴である。結成当初から、従来のアイドルグループとは異なる存在として活動することを目指していた。いわゆる洗練されたポップ路線だけではなく、実験的でアンダーグラウンドな要素を積極的に取り入れていた。
プロデューサーの 田家大知は、結成当時のアイドルシーンには インディーロックやニューウェーブの影響を持つグループがほとんど存在しなかった と感じ、「そういうグループが必要だ」と考えてこのプロジェクトを立ち上げたと語っている。
グループのコンセプトはしばしば 「音楽で人の心をゆるめる」 という考え方で表現されている。
音楽スタイルとアイデンティティ
ゆるめるモ! は ニューウェーブやポストパンクの影響 をベースに、エレクトロポップやオルタナティブロック などを組み合わせた音楽スタイルで知られている。
レビューでは、ジャンルの枠を越えて自由に音楽を融合させている点がよく指摘される。たとえば2014年のコラボレーションアルバム Hako-meru-mo! では、1990年代のオルタナティブロック、ヒップホップ、シューゲイザー といった要素を取り入れ、アイドルポップの枠組みの中で自由にミックスしている。
楽曲はエネルギッシュなアレンジと感情的で率直な歌詞を特徴とすることが多い。実験的な要素を持ちながらも、メロディはキャッチーで親しみやすく、幅広いリスナーに届く構造を保っている。
音楽ライターからは 「ゆるいニューウェーブ系アイドル」 と表現されることもある。グループのどの時代においても、アンダーグラウンドな実験性とポップなメロディのバランスが特徴となっている。
ライブパフォーマンスもグループの重要な魅力である。彼女たちのライブは高いエネルギーと没入感のある雰囲気で知られ、メンバーはステージ上で非常に自由で表現力豊かなパフォーマンスを見せる。
初期の成長と躍進 (2012–2015)
グループの初ライブは2012年12月29日に行われた。
2014年7月には、SPACE SHOWER MUSICから初のフルアルバム Unforgettable Final Odyssey をリリースし、グループの音楽的な方向性を確立した。
2015年には活動の幅をさらに広げる。4月には初の全国ワンマンツアーを開催し、ファイナル公演となった 赤坂BLITZ のライブは約 1,200人の観客で完売となった。
同年には海外でも注目を集め、ベトナムの「Manga Festival 2015」 に3日間出演し、これがグループにとって初の海外公演となった。
日本国内でも Tokyo Idol Festival や Summer Sonic といった大型イベントに出演し、活動の規模を拡大していった。
2015年11月11日には、2枚目のスタジオアルバム YOU ARE THE WORLD をリリース。日本の著名アーティストによる参加曲も収録されている。
これらの初期の活動によって、ゆるめるモ! は日本の オルタナティブ・アイドルシーン の中で独自の存在として知られるようになった。
メンバーの変遷
多くのアイドルグループと同様に、ゆるめるモ! も長い活動の中でメンバーの入れ替わりを経験してきた。
初期メンバーは けちょん、いっちー、のんちゃん、ゆみこん の4人で構成されていた。いっちーは 2013年2月 に脱退し、のんちゃんも 2013年9月 に卒業した。その後新メンバーが加入し、グループは一時期8人体制へと拡大した。
その後もメンバーの卒業が続き、ゆみこんは 2014年 に卒業。もね と ちーぼう は 2016年 に卒業した。さらに あの が 2019年、ようなぴ が 2020年 にグループを離れている。
2021年10月には、結成初期から活動していた けちょん と しふぉん が卒業した。
2024年3月には まつり が卒業し、その後 2024年5月 に らき と まこと が新メンバーとして加入し、グループは再び6人体制となった。
こうした変化が続く中でも、ゆるめるモ! の核となる特徴である 創造的な自由、感情的な表現、そしてジャンルを越えた音楽 は一貫して保たれている。
最近の活動と13周年 (2025)
2025年、ゆるめるモ! は結成 13周年 を迎えた。
この時期にグループは 6枚目のスタジオアルバム 『虚無泥棒』 を 2025年9月 にリリースし、14曲の新曲を収録した。
同時に、初の再録ミニアルバム 『ロクロクビ!』 も発売された。この作品はプロジェクト ROCK×ROCK=BE に対応する作品となっている。
これらのリリースは、グループが実験的な音楽スタイルを維持しながらも、アイドルポップらしいメロディを取り入れた楽曲作りを続けていることを示している。
近年のインタビューでは、メンバーたちはこれからも進化を続けながらファンとのつながりを大切にし、グループの独自性を保ち続けたいと語っている。