
板倉可奈 2026年
紹介 板倉可奈
板倉可奈(いたくらかな)は、日本のアイドル、ダンサー、モデル、コンテンツクリエイターであり、CUTIE STREETのメンバーとして活動している。グループ内ではミントグリーンを担当している。ダンススキルの高さと、「クールさ」と「可愛さ」を併せ持つパフォーマンススタイルで知られ、幼少期からのダンス経験、モデル活動、エンターテインメント経験を組み合わせながらキャリアを築いてきた。
幼少期から彼女は落ち着いた性格で、自分の好きなことに強く集中するタイプとして知られていた。最初の大きな興味はダンスである。両親は当初、ピアノやバレエのようなより上品な習い事を想定していたが、幼い頃に見学したヒップホップダンスのクラスに強く惹かれた。家族によれば、他の習い事にはほとんど興味を示さず、ヒップホップダンスの練習を楽しそうに見ている子どもたちに夢中になっていたという。彼女を惹きつけたのはジャンルそのものというよりも、楽しそうな雰囲気や、心から楽しんでいる年上のダンサーたちの姿だった。
5歳でダンスを始めると、すぐに生活の中心となった。小学生になる頃には、学校生活、ダンスの本格的なトレーニング、キッズモデルの仕事を並行してこなしていた。平日は学校とレッスン、週末はダンス大会や撮影という非常に多忙なスケジュールを過ごしていた。ダンスコンテストにも数多く参加し、深夜3時まで練習し、その数時間後には学校へ向かうこともあったという。本人は後に、当時の生活は現在のアイドル活動以上に忙しかったと振り返っている。
キッズモデルとしての活動は、後のアイドル活動に近い経験にもつながった。その中で彼女が直面した大きな課題は、「クールさ」と「可愛さ」のバランスである。ヒップホップ中心の激しいダンスを続けていたため、自然とダンスは力強くクールな表現になりがちで、「可愛い表現ができない」と指摘されることもあった。また、筋力トレーニングによって体つきもダンサー寄りになり、一般的なモデルやアイドル像とは異なる印象を持たれることもあった。そのため一時期は、よりモデルらしい見た目に近づくために筋トレをやめたこともある。
しかし、こうした経験は後の彼女の表現の基盤となった。フリル衣装で可愛い振付を踊る中で、片方を捨てるのではなく両方を融合させる方法を学び、「クール×キュート」という現在のスタイルへと発展していった。
中学生になると、YouTubeグループチャンネルにも参加し、ダンス動画やファッション、企画コンテンツなどを発信した。企画立案から撮影、編集までメンバー自身で行う活動であった。その後、グループチャンネルが終了した後は、キッズモデル時代からの友人と「kana_noa Channel」を開設し、企画・撮影・編集・投稿までをすべて二人で担当した。この経験により、彼女は若い頃からコンテンツ制作や映像編集の実践的なスキルを身につけた。
CUTIE STREET加入前、彼女は後に「暗い時期」と表現するほど精神的に迷いを抱えていた。将来への不安や、自分の居場所がないように感じる時期が続いていた。その頃、マネージャーからCUTIE STREETのオーディションを紹介される。歌唱経験がほとんどなく自信もなかったが、追い込まれた気持ちの中で挑戦を決意した。
また、友人であるアイドルのライブを見たことも大きな影響となった。ステージ後に残る余韻や感情の動きに強く心を動かされ、自分もそのような経験を届ける側になれるかもしれないと感じたことが、オーディション参加の後押しとなった。
オーディション合宿は肉体的にも精神的にも過酷だった。他の参加者がすでに“アイドルらしさ”を持っているように見え、自分は適していないのではないかという不安も抱えていた。しかし次第に、単に真似をするのではなく、自分の個性を活かすことの重要性に気づいていく。
彼女は自分の強みであるダンスとクールさを軸にし、それを可愛さと組み合わせる方向で表現を固めていった。その結果、グループの中で独自のポジションを築くことにつながった。
CUTIE STREETの結成メンバーに選ばれた当初も、自分が本当にその中にいて良いのかという戸惑いがあった。しかしメンバーと出会うことで安心感と信頼関係が生まれ、グループとしての絆を強く感じるようになった。彼女にとって最も重要なのは人気や成功よりも、信頼できる仲間と活動できることであり、オーディション合宿の経験がその関係性の土台となった。
2024年のTOKYO IDOL FESTIVALでCUTIE STREETとしてデビューして以来、彼女はグループのダンス面を支える中心メンバーの一人となっている。長年のダンス経験から、振付の揃い方やステージ全体の一体感を意識し、周囲のメンバーと動きを合わせることを常に心がけている。
アイドル活動1年目で最も成長を感じているのは歌唱力である。最初は歌の基礎すら分からない状態だったが、レッスンと本番を重ねる中で徐々に感覚を身につけていった。ボーカル講師からも、フィードバックの吸収が早くなったと評価されている。
グループ内では「クール担当」と言われることも多いが、本人としてはそれを意識して演じているわけではなく、自然な落ち着きや大人っぽさが表現として出ている感覚である。その結果として、「クール×キュート」という独自のスタイルが確立されていった。
また、動画編集やコンテンツ制作の経験は現在の活動にも影響している。撮影時には編集を意識し、手の位置や発言の切り取りやすさなどを自然に考えながらパフォーマンスすることがある。
CUTIE STREETとしての大きな経験の一つがMUSIC AWARDS JAPANへの出演である。最初はノミネート自体が信じられなかったが、実際に会場で多くのアーティストと並んだことで大きな刺激を受け、グループとして成長していく決意を新たにした。
今後はグループのさらなる成長に貢献するとともに、テレビ出演やモデル活動、ダンス関連の仕事にも挑戦していきたいと考えている。テレビではまだ緊張して自分らしさを出しきれない課題もあるが、それを克服することも目標の一つである。
彼女は何よりも信頼、チームワーク、そして自分らしさを大切にしている。長年の経験を通じて、「クール」と「可愛い」を対立させるのではなく共存させることに成功し、そのバランスこそが彼女のアイデンティティとなっている。CUTIE STREETの中で、彼女は今もその独自の表現を磨き続けている。
メディア
出典・参考
- realsound.jp— CUTIE STREET ソロインタビュー Vol.7:板倉可奈「私はアイドルじゃないな」――葛藤を経て見つけた自分らしい表現