
川本笑瑠 2026年
紹介 川本笑瑠
川本笑瑠(かわもと えみる)さんは、CUTIE STREETのオリジナルメンバーであり、メンバーカラー・オレンジを担当する日本のアイドルです。約10年にわたるアイドル活動経験を持ち、CUTIE STREETの中では最も長いキャリアを持つメンバーとして知られています。感情表現の豊かさや率直な言葉、そしてライブでの存在感が大きな魅力となっています。
幼い頃の川本さんは、空手、ピアノ、水泳、ゴルフ、英会話、そろばんなど数多くの習い事をしていました。しかし、その中で唯一「自分からやりたい」と思ったのがダンスでした。子どもの頃にキッズダンサー文化が流行していたこともあり、モデルとダンサーを両立するような存在に憧れを抱いていたそうです。また、AKB48さんの存在にも大きく影響を受け、小さい頃からアイドルへの強い興味を持っていました。
ただ、当時の川本さんにとってアイドルは「自分がなれる存在」ではありませんでした。アニメのキャラクターのような、特別に選ばれた人だけがなれる存在だと思っていたと語っています。そんな中でオーディションというものの存在を知り、「自分も挑戦できるかもしれない」と思うようになりました。
小学6年生の頃、中学受験と並行しながら、小中学生向け雑誌のアイドルユニットオーディションへ応募。受験終了後に参加したオーディションに合格し、芸能活動をスタートさせました。
最初は「金本笑瑠(かなもと えみる)」名義で、amorecarina tokyoおよびその派生ユニット amorecarina CUTE の2期生として活動。2015年7月11日に加入し、2016年4月29日に卒業しました。その後、「上村笑瑠(かみむら えみる)」名義でTokyo CuteCuteの創設メンバーとして活動し、2019年4月30日に卒業。さらに2021年には、“笑瑠”名義でHO6LAの創設メンバーとしてデビューし、2022年9月12日のグループ解散まで活動を続けました。
長年アイドル活動を続ける中で、川本さんは何度も厳しい現実と向き合ってきました。どれだけ努力しても報われない感覚、理想としていたアイドル像との距離、テレビ出演や大きな夢に届かない悔しさなどを経験し、一度はアイドル活動を辞めたこともあったそうです。よく語られる「夢は諦めなければ叶う」という言葉に対しても、川本さんは「叶わない夢の方が多いと思う」と率直に語っています。
それでも活動を続けてこられた理由は、「歌って踊ることが本当に好きだから」。ステージに立ち、ライブをしている瞬間だけは純粋に楽しく、どんなに小さな会場でも幸せを感じられたといいます。また、13歳頃からずっと応援し続けてくれるファンの存在も大きな支えでした。グループが変わっても離れずについてきてくれるファンを見るたび、「もう少し頑張ろう」と思えたそうです。
2023年11月21日には、ASOBISYSTEMによるKAWAIIプロジェクト KAWAII LAB. MATES のメンバーとして発表されました。この期間に参加した合宿形式のオーディションが、後のCUTIE STREET結成へと繋がります。
川本さんは、この合宿を「人生で一番しんどかった時期のひとつ」と語っています。毎日のように泣き続け、自信を完全に失っていたそうです。周囲には歌もダンスも得意で可愛い候補生ばかりが集まっており、自分には何も武器がないと感じていたといいます。
特に辛かったのは、歌とダンスを1人で披露する審査でした。もともと自分の歌唱力やダンスに強い自信を持っていなかったため、「1人で見られる」という状況そのものが苦しかったそうです。しかし、総合プロデューサーの木村ミサさんから「メンタルを保つこともアイドルとして大切」という言葉をかけられたことで、大きく考え方が変わりました。
最後の課題では、「間違えてもいいから、絶対に心だけは折らない」と決めて挑戦。その姿勢はスタッフ陣の心を動かし、終了後にはボイストレーナーの先生が涙を流しながら「すごく良かった」と声をかけてくれたそうです。その経験は、川本さんにとって大きな転機となりました。
そして2024年7月30日、川本さんはCUTIE STREETの正式メンバーとして発表されます。約10年追い続けた夢が、ようやく形になった瞬間でした。
川本さんにとってCUTIE STREETは、「初めて心から安心できる居場所」だと語られています。もともと人に心を開くのが得意ではなかったものの、メンバーたちは自然に支え合い、落ち込んでいると何も言わなくても気づいてくれる存在でした。その温かい環境によって、以前よりもネガティブではなくなったと話しています。
グループ内では、長いアイドル経験を活かし、MCやコメントなど「話す役割」を任されることが多いメンバーでもあります。ライブやイベントでの重要な場面では、スタッフやメンバーから自然と頼られる存在になっており、自身でも「しゃべる担当」と表現しています。ただし、単に台本を読むのではなく、一度自分の中で噛み砕き、自分自身の言葉として伝えることを大切にしているそうです。
CUTIE STREETとしてデビュー後、「かわいいだけじゃだめですか?」の大ヒットにより、川本さんはかつて夢だったテレビ出演も経験しました。『ミュージックステーション』や『DayDay.』などへの出演が決まった際には、「本当に奇跡みたいな人生」と感じたと語っています。特に初めてテレビ出演が決まった時は、家族へ報告しながら号泣してしまったほど嬉しかったそうです。
しかし、夢を叶えた今でも、川本さんは「努力だけで夢が叶う」とは簡単に言いたくないと話しています。もちろん諦めなかったからこそ今がある一方で、タイミングや運、環境など、努力以外の要素にも大きく恵まれていたと強く感じているそうです。その現実的で誠実な考え方も、川本さんの大きな魅力のひとつとなっています。
現在は特に歌唱力の向上を目標としており、ただ上手く歌うだけでなく、「感情を届けられるアイドル」になりたいと考えています。ライブで観客を泣かせるほど心を動かせる存在になることが理想であり、私立恵比寿中学のように感情表現を大切にするグループへ強い憧れを持っています。
また、川本さんは非常に感受性が豊かなことでも知られています。悲しい時だけでなく、悔しい時や嬉しい時にも自然と涙が出てしまうタイプで、自身でも「なんで泣いているのか分からない時がある」と笑いながら語っています。
将来的には、CUTIE STREETとしてさらに大きなステージへ進むことはもちろん、幼い頃から大好きだったバラエティ番組などにも出演してみたいと考えているそうです。個人での活動がグループ全体の力にも繋がればいいと考えており、「自分にできることは何でも挑戦したい」と前向きに語っています。
長い下積みと数々の挫折を経験しながらも、それでもアイドルを諦めなかった川本笑瑠さん。CUTIE STREETでの現在は、彼女にとって“やっと辿り着いた場所”であり、同時に“これから本当に始まっていく物語”でもあります。
メディア
出典・参考
- Realsound.jp— CUTIE STREET ソロインタビュー Vol.8:川本笑瑠、夢は叶うとは「簡単には言いたくない」――“アイドル活動10年”の誇りと重み